青山もびっくりの鼓膜震わす恋心

 

ある種の恋人ごっこを1年続けた。毎日ではなかったけれどそれでも殆ど毎日「いってらっしゃい」「おかえり、おやすみ」を繰り返した彼を私はどうやら自分が思っていた以上に大切にしているらしい。

 

 

ひと月前に声を聴いた時は、今から飲み会なんだ。だから少しだけ。といって三ヶ月ぶりに電話をして嬉しくて涙腺が緩んだ。今日は、明日は3時には起きなきゃないんだ。と言って、1時過ぎ。おやすみを言い合ったあとに電話が鳴り「なんか電話しなきゃいけない気がした」なんて台詞じみた言葉に感涙である。頑張れ女性ホルモン。

 

時代はSNSだから。なんて思いながらも会うことを要求してこない彼に好意を抱く。きっと会おうと言われたら目が覚めるのだとも思う。何回か臭うことはあっても、オブラートの包み方が丁寧だから気付かないふりして飲み込んだ。飲み込んだ分の好意が蓄積されて今致死量に達するのかもしれない。

 

 

 

毎日朝はやくから車で現場に向かって遅くまでお仕事。小さな犬を飼ってて、チョコレートが好き。昔パティシエをしていて、家で飲むお酒は焼酎。よく寝落ちをする。昨秋、私の話の風景が見たいと名古屋からの東北旅を計画して、直前に大怪我して中止。最近ジムをさぼってる。

 

なんの傷口かわからないけどお互いにどろどろの水飴をすり込むように甘たれた言葉をかけあって、互いの景色をのぞきたがる。顔も本名も知らないから、好きな人。