はるのにおいだ。

 

年度末になって、地下鉄に少しふわついた若い子が乗ってくる。5年前の私もこんな感じだったのかな。憧れの一人暮らし。歩いてスーパーに行けるとか、中心街まで自転車で行けるとか、最寄り駅があることとか、バスが10分おきに来ることとか。何もかも嬉しくて仕方なかった記憶がある。この際妥協した家具もすべて許そう、引越しして仙台を満喫したいと一週間も居座ったおばあちゃんも許そう。初日の夕方は、お互い地元は中心街までバスで30分はかかっていた場所から、ご近所になったみんみんと近くの西友で待ち合わせをして買出しをしたのだ。当時のみんみんは真顔で私に「キノコ生で食べれる?」と聞いてきて、そこからほとんど毎日一緒に夜ご飯を食べた。みんみんの作るミネストローネはとんでもなく美味しい。あと生姜が入った具沢山のお味噌汁。誕生日にはハート型の人参を添えるまさに女の子、見習いたい。

 

 

今、座席の隣に座る男子2人。一人暮らしの話と春からの大学の話をしているのが面白い。この薄着の具合だと北から来た人たちだろうか。

 

 

去年の今日は、某催事出店の搬出日で去年の明日は東京にお上りさんした。年度末の東京、人でごった返していて具合悪くなってそこで更新したインスタで、私はこの春からの仕事と出会った。生活とは凄く不思議なものだと思った。憧れだった美容室に行って「え、このままの髪で良くない??似合ってるんだけど」と言われて「これで仙台居ると頭悪く見えるから嫌なのです」と、けんさんにきれいな色に染めてもらった。お土産に持っていった笹かまぼこ喜んでくれて、最後のオイルを塗りながらヒデキさんが「瞳の色と一緒にしたんだ。綺麗なグレイでしょ?」なんていうからすごくドキドキした覚えがある(笑)しばらくカラコングレイだった。で、横浜で浴びるように酒飲んだ。ライブにも行った。

この貴重な日々に、人混みと乗り換えのストレスで胃腸炎になって引くほど寝込んだ。

 

 

春は、なんだか不思議な匂いがする。新しい革の匂いと、糊の効いたシャツの匂いと、引っ張り出したキャリーとボストンバッグの匂い。別れの季節で、出会いの季節。私は明日、どうやらすごく運命的に出会った15年振りの同郷の人に会うらしい。ラインの画面が故郷の話でもちきり。ずーーっと誰かに共有したかったあの、ドレンチェリーのアンパンマンをわかってくれる人がいた。涙が出そうだ(一滴も出ないけれど)

広告を非表示にする