置き去りジャスミンティ

 

今日はデートだって、水族館に一緒に行こうって週末に決めて、割と気合い入れてちゃんと髪も巻いて準備した。ゆっくり準備していいよ、時間はいっぱいあるから準備できたら連絡してねって言われてほいほい甘えて準備したおかげで気分もいいし足取りも軽い。

 

地下鉄に乗ったら突然大声で話しながらフラフラと歩いてくる中年男性が現れて、車内が凍りついた。凍りついたついでに私の隣に座ってくるもんだから、私は別の席に避けようとしたら跡をつけてくる挙句キレ出す。おーこわい。

私だけでなく、まわりのご婦人にも理不尽に当たり散らして、更には私に蹴りかかろうとしてきた。が、自分の足の短さに気付かなかったようでかすりもせず。それが余計に頭にきたらしく私をホームへ出そうとしてきた。そのタイミングでとある紳士が私を守ってくれて、そのクソジジイはホームへ消えていった。紳士は何事もなかったように座席に座って、お礼を言うと「災難でしたね、怖かったですよね」と言って微笑んでくれた。

ちなみに、その間本日のデートのお相手は他人のふりをしていたのでマジうんこだなと思ってそのまま置いて、私は今スタンドのカウンターでジャスミンティーを飲んでいる。