じだんだだんだだん

約束は2週間後だったからゆっくり油断していた。休日出勤の間にカレーの話をしていたら、作って待ってるって。化粧ポーチもないし服も適当だしああ、だからちゃんと毎日生活しようって思ったのにー!って地団駄ふみたいの抑えながら仕事して、ニヤニヤしながら家に向かった。結局一緒に買い物をしてカレーを作った。今日はなんだか気持ちを言えそうな気がするなって思いながら、ムック本に載っていた美味しいカレーのコツを一つずつ試した。

 

 

好きって言ったのは聞こえないふりをされてしまって、なかったことになった。気がする。

でもこの半年が信じられないくらい体が軽くなった。言っても何も反応してこないのに、少し安心もした。幸いにも次に会う約束はもうあるから、まだ大丈夫って思って甘えている。

何がこんなにこの人に惹きつけられるのか考えてみたけどよく分からなかった。膝に乗った頭のにおい嗅いでたら白髪を見つけた。5本抜いた。あとなんか前より髪の毛薄くなった気がした。こんなに頭皮見えてたかなあ。結構歳離れてるんだよなあーって実感して、そしたらますますなんでこの人じゃなきゃないのか分からなくなった。

ただ、少しずつ出してくる優しさは猛毒だ。きっと私は単純に毒されているだけで醒めたらあっという間なんだと思う。いつだってそう。駅まで送ってくれた車に向かって、ばーかばーかって手を振ってまた会う日までつまらない仕事するんだ。最近仕事の話と家族の話をよくしてくれるのがすごく嬉しい。